Gentle Pressureを使う・教える (動画あり)

生後2週間。まだ名前がつけられていない子馬さんに、リードのささやかな刺激に(gentle pressureと言います)従って、人に着いてくることを教えています。ゆーっくり。やさーしく。

首の辺りをこちょこちょっとすることを報酬として使っています。リードでやさしく短くプレッシャーをかけ、それに従って馬が体を動かしたら、こちょこちょを繰り返しています。おもがい(ヘッドカラー)を付けるつもりがないのでこの練習をしているとのこと。犬にも同じように、小さなリードの刺激に反応して、着いてくるように教えることができます。

犬への教え方では、この動画がとても参考になります。

はじめは興味を誘う刺激が少ない小さな部屋で。最初から着いてくることを求めるのではなく、リードの弱いプレッシャーに反応しようとした(顔を向ける、体重をほんの少し移動する)ことをクリッカーでマークするところから徐々に着いてくるという行動を求めて行きます。やさしくプレッシャーをかける、それに従って体重を移動する・着いてきたらクリッカーを鳴らす、報酬としてトリーツが出るを繰り返しています。「リードに小さな刺激があったら着いていく」ルールを犬が理解できたら、少しずつ刺激(犬の気持ちがそれるもの)を増やしていきます。

別の犬での動画。

トレーニング全般に共通することですが、まず、こちらが望むことを「動物が選択をしやすい環境」を用意すること、そして、「自発的に行動するのを待つこと」がとても大切です。「○○ちゃん!○○ちゃん!」「違う!」「こっちよ、こっち」などの声かけは、動物を混乱させたり、考えて自分自身で答えを見つける邪魔になります。学習の妨げとなるだけ。動画に登場するトレーナーたちも、そうした声かけをしていないことに注目してください。犬がうまくできないようならば、それは犬が悪いのではなく、こちらが設定している行動の基準が高過ぎるか、犬が安心して集中できる環境を整えられていないかのどちらかです。

リードは犬の安全を守るためのもの。犬と力比べをする道具でも、罰を与える道具でも、犬の体を無理矢理動かすのに便利な道具でもありません。いつもリードが張っていたり、犬の動きをコントロールしたいときに、リードをぐいぐい引いたり、吊るし上げたりしなければいけないとすれば、それは正しい使い方ではありません。

「リードをゆるめて歩く」これが快適なお散歩の一番大切なルール。ルールはそれに参加する者全員が守るべきもの。人もそのルールを守っていないのなら、犬がルールを破ったからといって、叱るのはおかしな話。まずは人がお手本となり、リードを丁寧に優しく扱い、リードの反対側にいる者の動きや様子に注意を向けること。そして、今回登場した動画のように、動物が理解しやすい方法で、根気よくリードのルールを教えること。誰だって知らないことはできません。

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