無口(ハルター/ホルター)を馬にとって好ましいものに変える(動画紹介)

馬たちの生活向上を支援することを目指し、ノーステキサス大学で応用行動分析学(ABA)を学ぶ友人が、愛馬ジャクソンとのすばらしい成功への旅(トレーニング)を1本の動画にまとめたので、ご紹介します。

ジャクソンは、友人と出会う前、苦痛によって馬をコントロールしようとするトレーニングを受けていました。無口(ハルター/ホルター)は、トレーニングで受ける苦痛と結びつけて学習され、ジャクソンにとっては、苦痛を感じ、回避したいもの(嫌悪刺激)となっていました。

動画で紹介されているのは、ジャクソンの無口に対して感じている苦痛をなくし、無口を快適に受け入れ、身につけられるようにするためのトレーニングです。

ジャクソンがトレーニングが進むにつれ、よりリラックスし、より積極的に無口に関わっていっていることにもぜひご注目ください。



トレーニングに参加するかどうか、苦痛を感じる刺激(無口)に関わるかどうかをジャクソンが決められる(それをしなくても彼には一切の不利益がない)環境を整え、彼が受け入れやすいよう、無口を身につけるときと外すときにされることや、そのときに起る刺激(無口の動きや音、人の動作)を分解し、さらに刺激の強さを弱め、ひとつひとつ順番に提示しながら、彼が落ち着いてることや自ら関わることを選択したこと(行動)を、クリック&トリート(マーク&リウォード(フード))で評価し、無口が苦痛を与えるものではなく、怖がる必要がないものであることを馬に伝えて、無口を身につけることが快適なものになるようにしていっています。

そして、無口を身につけることを受け入れられるようになったあとも、それがジャクソンにとっていいものであり続けるように、身につけた直後、身につけている間、彼が好きなものを提供しています。こうした、行動が完成したあとの行動を維持するための対処も重要です。

ハーネスやカラーを身につけることが苦手な犬たちに対しても、この動画と同じようにして、それを快適に受け入れられるようにしてくことができます。

ある刺激(存在、出来事、状況)を不快や苦痛に感じること、そうした刺激から逃れるために行動することは、生き残りのための機能であり、生き残るためには不可欠なこと。もし、私たちが管理・飼養する動物が、そうしたことを示しているとすれば、それは、否定すべきものでも、罰するべきものでもなく、また、無視するべきものでも、放置するべきものでもありません。

動物たちが苦痛を感じている刺激(存在、出来事、状況)は可能な限り取り除く努力をすべきです。不要な苦痛を取り除き、また、与えない。それが、その動物が暮らしていく環境の中で関わらざるを得ない(安全管理・健康管理上不可欠な)ものであれば、今回ご紹介した動画のように、その苦痛を可能な限り減らすためのマネージメントやトレーニングを実施します。さらに、その動物が不快や苦痛を感じたときに、どうすればいいのか、望ましくない行動の代わりにする、望ましい行動を教えれば、その動物と周囲の動物や人の安心と安全をさらに増やすことができます。

環境改善と正の強化に基づくティーチング戦略を用いたマネージメントとトレーニングによって、管理・飼養する動物の心身の健康と安全を守ることは、周囲の人や動物の心身の健康と安全を守ることにもなります。動物たちの生活の質を維持・向上させることは、その動物のためだけではないのです。


Thank you Maasa for sharing your great training!

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