シェーピング – 動画で理解を深めよう!

以前の記事で、ブラインドドッグ(目の見えない犬たち)のトレーニングは、可能であればシェーピングを使いましょうと、そのメリットについて伝えし、おすすめしました。

しかし、「シェーピング」なんて普段の生活では耳にするとのない言葉。初めて聞いたという方もいらっしゃるでしょう。記事に簡単な解説と参考となる記事へのリンクは掲載しましたが、報酬ベースのトレーニングを習ったことのない方にとっては、イメージすることも難しいかと思います。

そこで今回は、シェーピングというアプローチをもっと知り、興味を深めていただけるよう、シェーピングを使ったトレーニングの動画をいくつかご紹介します。

シェーピングは、動物(学び手)がしている行動の中から、目標とする行動により近いものを選択に強化し続けることによって、目標とする行動へを形成していく手法。

最初にご紹介するのは、D.I.N.G.O. TAIWANの代表で、ヘッドインストラクターSena Huangの動画です。シェーピングで、おもちゃのダンベルをくわえる行動を引き出しています。動画に登場している犬は、彼女の生徒の愛犬。ブラインドドッグではありません。

次にご紹介するは、北テキサス大学で応用行動分析学を専攻している大学院生Mary Hunterのラットのトレーニング。シェーピングでトンネルをくぐることを教えています。

この動画のトレーニングの詳細については、彼女のこちらのブログ記事(英語)をご覧ください。

SenaとMary、2人のスキルは本当にすばらしい!クリッカートレーニングを学ぶなら、ぜひ彼女たちのような指導者を選んでください。

最後にブラインドドッグのトレーニング例を。シェービングで膝の上に乗ることを教えています。私が彼女になぜこの行動を教えたのか、どうやって教えたのかを解説しています。

(動画字幕日本語訳補足あり)

シェーピングを使ったクリッカートレーニングで、ブラインドドッグ(目の見えない犬)に膝に乗ることを教える

シェーピングとは?
シェーピングは、動物(学び手)が自発する行動の中から、目標とする行動により近いものを選択し、報酬を提供することによって、目標とする行動へと導いていくもの。トレーナー(教え手)は、動物(学び手)が目標とする行動に気づきやすく、やりやすい環境を整えることはしますが、ルアー(誘導。例えばおやつを持った手を動かして、犬の姿勢や動きを導く)のような行動の直接的なヒントは提供しません。

シェーピングでブラインドドッグに膝の上に乗ることを教える

Step 1. シェーピングで行動「ピボット」を引き出す
このステップは目標となる行動をおきやすくするためのものです。絶対に必要なステップというわけではないので、このステップを飛ばすこともできます。

Step 2. シェーピングで目標とする行動「膝の上にあがってフセる」を引き出す

Step 3. キューをつける
確実に目標とする行動が起きるようになったらキューを付けます。 まず、目標とする行動が起きる直前にキューを言い、次は一連の行動がはじまった時点でキューを言います。こうして徐々にキューを言うタイミングを早めていきます。最終的にキュー→行動という順番にします。

Step 4. クリッカーの代わりにフィードバックと解放のキューを使い。行動を完成させる。

愛犬ののは私と夫以外の人に抱き上げられることが苦手で、抱き上げられまいと後ずさりしたり、飛び降りようとします。でも、夫の両親はののを抱っこしたがっていました。

私は、彼女が夫の両親の膝の上に、自ら進んで楽しく行くようにしたいと考え、この行動を教えました。その後、彼女の気持ちを代弁し、夫の両親に抱っこを嫌がるのは、彼らのことが嫌いなのではなく、抱き上げられることが苦手だからであることを伝え、彼女を抱っこしたいときはどうすればいいかとしない方がいいことを説明しました。あぐらをかいて、合図を出し、トリーツをあげる。捕まえたり、抱き上げたりしない。

今では、ののは夫の両親の「専属」セラピードッグとして大活躍。夫の両親は他のトリックのキューも使うようになり、彼女がトリックを披露するのを楽しそうに眺めています。ののはたくさんのトリーツをもらい、全員が楽しい時間を過ごしています。

ご覧いただきありがとうございました。

動画、いかがでしたか? シェーピング、面白そうではありませんか? 年齢や犬種、ハンディキャップの有無、動物種にさえ関係なく、新しい行動を、想像力と創造力を発揮させ、楽しませながら教えられるのがクリッカートレーニングを含めた報酬ベースのトレーニングのよさ。クリッカートレーニング、始めてみませんか?

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