ClickerExpo 2012 Nashville – 4. 出会った犬たち

ClickerExpoには犬連れの参加者も多くいます。NYから13時間運転して愛犬とやって来たという人も。大型犬ばかりかと思いきや、小型犬もいてバラエティ豊か。年齢を聞くと「レスキューされたコだからわからない」という答えがほとんどでした。

Service Dogもしくはその候補生の犬たちが多かったのも印象的でした。それぞれ仕事の内容が異なりますが、みんな「SERVICE DOG DON’T PET(サービスドッグです。なでないで。)」「I’m working. Please don’t PET me(私は仕事中です。なでないでくださいね。)」などと書かれたベストを着用しています。

このコは飼い主の血圧の上昇を知らせるのがお仕事。

飼い主と常に一緒にいて、飼い主の血圧が上がると前足でカリカリ掻いて飼い主に知らせるそうです。誰かに訓練してもらうのではなく、飼い主自身がトレーニングするとのこと。また、レストラン等で入店を断われることも一切ないそうです。

こちらは3本足のモリー。

このコはService Dogではありませんが、飼い主さんとともに小学校や図書館を周り、子供たちの朗読を聞いてあげるなどの活動をしているそうです。体が他のコと違っていても何もかわらないということも活動を通して子供たちに伝えられている。なでられるのが好きだからいい仕事なのよと飼い主さん。

ストアでおもちゃを買ってもらい、早速楽しんでるゴールデンレトリーバー。

講座続きで犬たちは退屈なはず。それに知らない人や犬に囲まれて長い時間を過ごせば、ストレスもたまりますからね。

会場に来ている犬たちは、他のコのことなんか一切気にしないというコばかりではもちろんありません。リアクティブなコ(他犬や刺激に反応しやすいコ)もいましたが、飼い主が犬の緊張状態や気になるものとの距離などに配慮したり、ご褒美や使い慣れたマット(ソファのような大きくてふかふかなもの多し)サンダーシャツなどのツールを利用したり、犬の様子を見ながら、無理せず講義やワークショップを中座するなどしていました。

犬たちそれぞれの状態やレベルに合わせた必要な管理(マネージメント)は本当に大切。犬も周囲もストレスが最小限ですみます。講座中吠えてしまう犬もいましたが、連続して吠えてしまったり、興奮して収集が付かなくなるようなこともありませんでした。

犬と一緒に参加するLAB(ワークショップ)でのひとコマ。前にいる犬が気になり出したので、間にイスを置き、さらに見えなくなるようにタオルをかけています。

実はこれ、飼い主さんではなく、周りの人とLABのアシスタントの人が気づいてささっと対処していました。かっこいい!

ClickerExpoに参加する犬たちへのチョークチェーンやプロングスカラーの着用は禁止されているのですが、それだけではなくみんなリードの扱いがとても上手く丁寧で、当然リードを長くだらりと持っている人も、犬が行きたい方向に付いて行くような人も(会場内で犬同士の挨拶させている人はいません)、犬の行動を制御するためにリードを強く引いている人などもいません。

犬の周囲にいる人たちも「思いやりのある無視」をしていて、犬の顔を覗き込んだり、近くで大声を出したり、近くを走ったりする人はいません。また、犬に声をかけたいときだけではなく、犬の側を通りたいときも、事前に飼い主に声をかけます。講義の席も犬同士が近づかないで済むように席の交代を申し出たりしていました。

人本意ではなく、犬の視線で考えられる人たちの中にいると犬たちは、ストレス少なく過ごすことができ、そのおかげで興奮や過度の緊張に基づく吠えなども起こらず、周りも穏やかでいられるというとてもいいサイクルができていました。

おまけ。

Nashvilleのダウンタウンにあるお店の看板犬。「私の名前はクロエ。私は売り物ではありません」と張り紙がされています。

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