馬のためのTタッチワークショップ by Debby Potts

先週の月曜日、テリントンTタッチインストラクターで、日本でのイベント、プラクティショナー養成プログラムを担当しているDebby Potts氏による「馬のためのTタッチワークショップ」に参加してきました。場所は横浜のアバロンヒルサイドファーム

DebbyのTタッチのワークショップにはもう10回以上参加していますが、犬以外の動物のワークショップははじめて。Debbyには、犬と同じところ、犬とは違うところをよく見ていってねと言われていました。

参加者の手にリード(リーディングロープ)を巻き、引かれる馬の気持ちになるセッションも。自分のハンドリングがどんなふうに馬に伝わっているかを体験。学びます。

今回は見学として参加。馬に直接Tタッチをすることはできませんでしたが、その分客観的に見ていられる時間が多く、馬たちの様子やボディランゲージ(シグナル)も観察できて、とても楽しく有意義でした。ストレスがある時に口をむにゅむにゅさせたり、リードをかじったりするのは犬も馬も同じ。緊張した時に見せるホエールアイ(くじら目。白目が多く見える状態。ハーフムーンアイともいいます)も同じ。

Debbyのワークショップは参加するたびに発見があり、彼女の言葉はいつも大切なことを思い出させてくれます。今回のワークショップでの彼女の言葉をいくつかご紹介します。馬のワークショップだったので、「馬」となっていますが、「犬」に置き換えても同じことが言えます。


困ったことが起きた時、何かが上手くいかない時は、まず自分のことを振り返る。呼吸を止めていないか、体に力が入っていないか。そういうことが馬を緊張させたり、不安にさせる。
してほしいことを明確にイメージできなければ、伝えることはできない。興奮しないでと思うのではなく、リラックスしている具体的な馬の姿、状態を思い浮かべる。
馬の嫌だ、不快だという反応を否定しない。馬が受け入れられることからはじめる。
こういう馬だ!とレッテルを貼らない。
望ましい行動、望ましくない行動はあるが、良い、悪いではない。
間違った愛情の表現も馬たちは我慢して受け入れてくれている。自分が馬だったらどう感じるかを考える。馬をもっと幸せにしたいなら、馬の気持ちをもっと理解する。
馬はその時に出来る限りのことをしている。あなたの1日をめちゃくちゃにしようと思っている訳ではない。
馬はコミュニケーションしようとしている。私たちがわからないだけ。

Tタッチは、特定の行動を教えることが目的ではなく、トレーニングや動物のパフォーマンスを「向上」させるためのもの。トレーニングに代わるものではありませんが、動物を認め、気持ちをひとつにするという、Tタッチの考え方と哲学は、動物たちと関わるすべての人に役立ち、お互いの生活の質を向上させてくれます。

「Tタッチをするときは動物が感じていることを聞くつもりでやる」

本などでTタッチを知って、自分の犬に試したけど合わなかった、効果がなかったという方は、人側が意識すべきことができていないから。Tタッチは「してあげる」のではなく「一緒にやる」もの。Tタッチは技術よりも、動物に対する考え方や、動物の気持ちの変化に気付けること、自分自身の状態を意識して、コントロールすることが大切です。

本では、サーキュラータッチの種類ややり方など技法そのものを知ることはできますが、Tタッチの核となる部分(動物にアプローチする時に大切なこと、目配り気配りが必要なことなど)を理解することが難しいので、百聞は一見に如かず、ぜひDebbyのワークショップに参加していただきたいなと思います。動物と暮らすすべての方におすすめです。

外国人講師のセミナーなんて…と気後れする必要はまったくありません。Tタッチのよさを体現している彼女のイベントは、いつもおだやかで楽しく、Tタッチの知識や経験がある人もない人も新しい発見と学びを持ち帰ることができます。

今回の滞在中の残りの一般向けイベントは7/21、22のもののみ(詳しくはこちら)ですが、今年11月に再来日します。Debbyのイベントの予定についてはFacebookページ「Debby Potts in Japan」で知ることができます。

最後に今回のワークショップで一番印象に残った言葉を。

私は動物とケンカになることがありません。それは動物と心を1つにしているからです。ケンカは2人いないと成立しません。
– デビー・ポッツ(テリントンTタッチインストラクター)

【Web】
【本、DVD】

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