セルフコントロールの基本 Leave itの教え方(動画紹介)

様々な報酬ベースのトレーニングに関する動画をYouTubeで公開している(動画のリストはこちら)カナダのドッグトレーナーDonna Hill。今回、ご紹介するのは重要なライフスキルであるセルフコントロールを養うためのトレーニング方法のひとつで、拾い食いをさせたくない場合にも役立つ「Leave it(それは無視して)」の教え方の動画です。犬が欲しいと感じているものから身を引くことをトリーツの提供によって評価し、少しずつ難易度を上げながら徹底的に強化していきます。

このトレーニングを成功させるために必要なことは次の3つ。

  1. 犬が身を引いた瞬間を確実に捕らえ、それに対してトリーツを提供すること
  2. 犬が身を引くという選択ができ、かつ、より高い自制が必要となる環境を用意し、徐々に難易度を上げていく
  3. 絶対に失敗をさせない(勝手に食べてしまわない)ようにして、確実に成功を重ねてさせること

よい選択をした瞬間を捕らえ、かつ、どの行動に対してのトリーツ(報酬)が提供されるのかを犬に伝えるためには、Marker(マーカー)の使用が不可欠。マーカーの代表的なツールがクリッカーですが、Donnaは、この動画では「Yes!」というVerbal Marker(言葉のマーカー)を使っています。Verbal Markerを使う場合には、短く、その犬が他の合図や言葉と確実に区別できる言葉であり、クリッカー同様、チャージングなどを通して、それがトリーツの出現を約束するものにしておく必要があります。1クリック、1トリーツ。Verbal Markerを使ったら(言ったら)、必ずすぐにトリーツを提供するルールも守るのも同じ。クリッカーを使わないクリッカートレーニングです。

そして、忘れてはいけないのは、目の前の欲するものから、身を引く(勝手に取らない)という行動が、無理矢理取ったり、許可なく取るという行動と同等、もしくはそれ以上の効用を、行動主であるその犬にもたらすものでなければ、目の前にある欲するものを無理矢理取る、許可なく取るという行動は、いつでも復活するということ。

Leave itと言われたら、目の前の欲するものから、身を引く(勝手に取らない)という行動が完成したあとも、犬が欲するものを我慢した場合には、その選択と努力に見合った見返りとなるものを提供して評価し、「我慢して損をした」という状況を作らないことが大切。

その時その犬が欲っしているものが、提供可能なものであれば、「欲するものから身を引いた(勝手に取らなかった、勝手にやらなかった)」ことに対する見返りとして、その欲しているものを提供します。欲してるものが、その犬もしくは周囲の人や犬、環境にとって不利益となるものであれば、その他のその犬がその時うれしいと感じるものを、自制への見返りとして提供します。

例えば、散歩中に、落ちているものを食べさせないようにするためや他の犬に近づこうとすることを、Leave itで自制するよう求めたとき、それに犬が応えられたら、自分が持っているトリーツやおもちゃを提供したり、走ることが好きな犬なら、そこから一緒に数メートルダッシュするといったことが提供できるでしょう。

Thank you Donna for your great video as always!

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