犬のストレス・サインに関するポスター4種類(Vet Behavour Team制作)日本語版

Vet Behaviour Team (vbt)が制作、無料配布している犬のストレス・サイン(ストレス・シグナル)のポスター4種類の日本語訳をさせていただきました。

(C) Vet Behaviour Team

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苦痛下に置かれ、じっとしていられない犬を、わがまま、我慢が足りないと考えて叱ったりしていませんか?

犬を擬人化したり、人側の先入観やバイアスによって、犬が苦痛下にあることを見逃したり、放置したりしない、苦痛に感じていることを犬のせいにしたりしないためには、犬のストレス・サイン(ストレス・シグナル)を知り、苦痛の原因を取り除くことが、望ましくない行動を起こさせないためにも、そのものや状況をより嫌いなものにしないためにも、あなたとの関係を良好に保つためにも重要です。

苦痛下にある犬は、溺れている人と同じです。あなたがすべきは、その状況から救い出すことです。泳ぎ方を教えるべきでも(行動を教えようとするべきでも)、苦しんでいることを放置するべきでもありません。あなたの犬は、その状況に対処できずに困り、苦しんでいるのです。こうしたストレス・シグナルを出している犬に対して、怒鳴ったり、チョークチェーンで首を絞めたりすべきではありません。犬を責めるのではなく、その状況から救い出す方法を考えてください。犬の味方になってください。

例えば、動物病院の待合室でこうしたストレス・サインを出しているのであれば、その犬はとてもつらい状態にあると考えてください。あなたがもし高所恐怖症ならば、自分が高いところにいるときの自分を想像してみてください。あなたがもしゴキブリが嫌いなら、たくさんのゴキブリが目の前にいる状態を想像してみてください。その恐怖はどうしようもないものですよね。そうした状況では、普段はなんでもない、他の人に軽く触れられることにさえ、心臓が飛び出るほどの恐怖を感じるでしょう。誰かに叱られても、その恐怖をコントロールすることはできませんよね?

ストレス状態ある犬たちはそれと同じ状態なのです。他の犬や人から離れたり、狭い場所であれば自分の体を壁として使い、他の犬や人が自分の犬に接近しないようにする。犬を近づけたり、撫でようとするすることを断る。抱っこしたり、バッグやクレートにいれる。獣医師から食べものを控えて来院するように言われていなければ、トリーツを提供するのも嫌なことから気をそらせるためのマネージメントとしてはいい方法です。フードやカッテージチーズなどを詰めたコングは、長時間犬が楽しむことができます。凍らせておけばより長い時間、食べることに集中することができるでしょう。トリーツ(食べもの)も受け付けない状態であれば、待合室ではなく、外や車の中で待ちましょう。受付の方に順番になったら携帯に電話をしてもらうといいでしょう。

ものや場所、状況に対して感じている苦痛は、放置していても犬のせいにしても改善されません。あなたが味方にならずに、叱ったり、チョークチェーンで首を絞めたり、さらなる苦痛を与えれば、その場所や状況、人や他の犬はますます苦痛を感じるものになり、望ましくない行動を起こさせることにも、あなたとの関係を悪化させることにもつながります。そうした場所にいること、行くことの苦痛を軽減するための、愛犬を助けるためのトレーニングの方法もあります。どうすればいいかわからない場合は、行動変化の科学を人道的に利用し、刺激や行動をいいものにするトレーニングを提供するトレーナーに相談しましょう。

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